FU.木寺さん。
知り合いになってまだ半年。
でもかなり無理を頼んでる。
いい人間を僕は絶対逃がさないから、
これからのことも含めて
初めてちゃんとお話しました。


さて、写真を始めたきっかけから
お尋ねしたいんですが。

もともとミュージシャンになりたかったんですよ。
デビュー手前までいって、それにかまけて
大学4年を3回もやったし。
でもその話がなくなっちゃったんで、
とりあえず外国行ったりしてたんですよね。
その後、日本に帰ってきてから、
何だか 定職に就こうと思って、夜中に求人雑誌を
パッと開いたら写真館の求人があったんですよ。
それで「写真と音楽なら似てるかな」と思って、
次の日すぐ応募して、その日から仕事を
するようになったんですよね。
まあその時はまだ自分自身もミュージシャン
気分で、腰掛けのつもりもあったんですけど、
気がついてみると音楽よりも写真のほうが
合ってたという感じですかね。

「音楽と写真が一緒かな」と思う感覚は
面白いですね。

何でそう思ったかはわかんないんですけど。
でも多くは「写真を学ぶなら〜大学の写真科」
とか言って、自分の向きをカテゴライズすることで、
間口が狭くなってる人が多いんですよ。
もちろん僕もものごとを類型化する所がないとは
言いきれないんですが、芸術に関しては
結構間口が広くて、何でも同じ感覚でみることが
できますよね。